2019年ペルー探鳥旅行記(2019.9.12〜27)

2019's Peru birding tour report (2019.9.12~27)

 昨年にブラジルへ行った際にペルーのツアーの企画を聞いており、ブラジルにご一緒した埼玉のYさんからも誘われたので思い切って行くことにしました。というのも、期間が2週間以上で、富士山頂付近の標高の場所から低地のアマゾンの熱帯雨林地域まで鳥を見ながら移動するという大旅行のためでした。
 成田空港で集合したところ、参加者は7名(男性3名、女性4名)で、過去のツアーでご一緒した方が4名おられたので、初対面は2名だけでした。ブラジルのツアーに引き続き埼玉のYさんとホテルが同室だったので、ハードスケジュールでしたがとても楽しく過ごすことができました。


 ペルーでの概略旅程

 成田からメキシコシティーを経由して、(1)首都のリマに到着後、(2)クスコまで飛行機で行き、マヌー道路を鳥を探しながら標高を下げていき、(5)ビラカルメンまでは車で、それ以降は主として船で移動して、(7)プエルトマルドナドから飛行機で(2)クスコへ飛び、(9)マチュピチュ観光もして、(1)リマまで飛行機で飛び、(10)リマの漁港で鳥を見た後にメキシコシティーを経由して帰国した。

  • 9月13日(金):成田空港からメキシコシティーを経由して、(1)首都のリマまで
  • 9月14日(土):(2)クスコまで飛んで、近郊で探鳥した
  • 9月15日(日):(2)クスコ(3500m)から徐々に標高を下げて(3)ワイケチャ(2400m)まで
  • 9月16日(月):(3)ワイケチャ(2400m)から徐々に標高を下げて(4)コックオブザロックロッジ(1500m)まで
  • 9月17日(火):(4)コックオブザロックロッジ(1500m)からさらに標高を下げて(5)ビラカルメン(500m)まで
  • 9月18日(水):(5)ビラカルメン周辺で探鳥して連泊
  • 9月19日(木):(5)ビラカルメンから主にボートで(6)タンボブランキーロまで
  • 9月20日(金):(6)タンボブランキーロ周辺のキャノピータワーや三日月湖で探鳥して連泊
  • 9月21日(土):(6)タンボブランキーロ付近のクレイリックで鳥を見た後で船と車で(7)プエルトマルドナドまで
  • 9月22日(日):(7)プエルトマルドナド近郊で鳥を見た後、(2)クスコまで飛び、途中で鳥を見て(8)オリャンタイタンボまで
  • 9月23日(月):(8)オリャンタイタンボから列車とバスで(9)マチュピチュ観光後に下山途中で探鳥して麓のアグアスカリエンテスまで
  • 9月24日(火):朝方に鳥を見た後、列車で(8)オリャンタイタンボまで行き、途中で鳥を見ながら(2)クスコへ行き、(1)リマまで飛んだ
  • 9月25日(水):リマ近郊の(10)漁港でボート探鳥をした後、メキシコシティーを経由して27日に帰国した

  •  最高はクスコの峠の標高3900m地点から最低は標高200mのアマゾン源流域へ下っていくという旅程は、標高が変わるごとに出現鳥種が変わっていくという究極の探鳥旅行という感じがしました。ペルーの国鳥であるアンデスイワドリや11種類ものペルー固有種に出会えたのも喜びでした。
     一つの目が1種だけで構成されている、ツメバケイ目ツメバケイ科ツメバケイをたくさん見られました。このような種は世界でも他にはオオブッポウソウだけしかないという珍しい鳥で、あとでそのありがたみを知りました。また、一つの科が1種だけで構成されているのは世界に35種ほどですが、そのうちの2種である、ツルモドキ科ツルモドキミズベマネシツグミ科ミズベマネシツグミもしっかりとみることができました。
     今回も楽しい旅の世話をしていただいた関係各位と同行者の皆様に深く感謝します。

    参照図鑑:T. S. Schulenberg et al. (2010) Birds of Peru, Princeton Univ. Press, 2nd printing.

    注1:亜種の分類と分布、学名・英名は"Clements-Checklist-v2019-August-2019"に準じていますので、図鑑とは異なっている場合があります。


    次のページへ
    野鳥チェックリストへ
    鳥種ごとのまとめページへ:観察国欄に"PR"とあるのがペルーです。



    「野鳥を守る」のページへ
    copyright (c) 2019

    inserted by FC2 system